自分の噛み合わせが深いかもしれないと思って調べていると、芸能人の名前を挙げたページが出てきます。
このページでは、実在の人物には触れません。名前を挙げて容姿を論じることはしませんし、そもそもその情報では自分のことが判断できないからです。
代わりに、自分で確かめる方法を書きます。数値の目安もあります。
「あの人も過蓋咬合」が判断材料にならない理由
理由は3つあります。
① 写真では判定できない。 過蓋咬合かどうかを見るには、噛んだ状態で上下の前歯がどれだけ重なっているかを確認する必要があります。笑っている写真や横顔からは分かりません。
写真から分かることと分からないことの違いは歯並びの写真診断で分かること・分からないこと|精密検査との違いで扱っています。
② 見た目の印象と、噛み合わせの状態は別の軸です。 噛み合わせが深くても見た目に表れにくいことがありますし、その逆もあります。噛み合わせが歯並びとは別の軸で見られることは噛み合わせは矯正で治せる?「歯並び」とは別の軸で見る7つのタイプで扱っています。
③ 誰かが治療していないことは、自分が治療しなくてよい理由になりません。 逆も同じです。治療するかどうかを決めるのは、自分の機能上の状態と自分がどうしたいかの2つです。
見た目についての噂がどう広まるかという話は「矯正でブサイクになった」という話はなぜ広まる?3つの成り立ちと、予想とのずれを防ぐ方法で扱っています。
自分で確かめる方法
鏡があればできます。
奥歯を軽く噛みしめた状態で、下の前歯がどれくらい見えるかを確認します。
公開されている解説では、次のように整理されています。
| 状態 | 見方 |
|---|---|
| 下の前歯が半分以上見える | 過蓋咬合ではないとされています |
| 下の前歯がまったく見えない | 過蓋咬合の可能性があります |
数値の目安もある
もう少し具体的な基準もあります。
公開されている解説では、次のようにされています。
- 理想的な噛み合わせ——奥歯で噛んだとき、上の歯が下の歯に2〜3mmほど被さっている状態
- 過蓋咬合と診断されることが多い——上の前歯が下の歯を5mm以上覆っている状態
つまり2〜3mmが目安で、5mmを超えると深いと判断されやすいということです。
ただし、自分でmmを測ることはできません。鏡で見るのは「下の前歯が見えるかどうか」までで、そこから先は検査になります。
「深いかもしれない」という当たりをつけるのがセルフチェックの役割で、確定させるものではありません。
原因は3つの方向から
公開されている解説では、主な原因として次が挙げられています。
- 骨格の要因——上あごが長い、下あごが小さいなど
- 奥歯の高さの不一致——奥歯が本来の高さまで出ていないと、前歯が深く噛み込みます
- 生活習慣の癖——歯ぎしり、口呼吸、頬杖、指しゃぶりなど
原因がどこにあるかで、治療の範囲が変わります。とくに骨格の要因が大きい場合、歯を動かすだけでは変えられない部分が出てきます。
なお、噛み合わせが深い状態をマウスピース矯正で扱う場合の難しさは噛み合わせが深いとマウスピース矯正は難しい?縦方向の動きと期間の関係で扱っています。
治療しない場合に起こりうること
公開されている解説では、次が挙げられています。
- 顎関節症
- 歯肉の炎症
- 歯の過剰な摩耗やヒビ割れ
- 出っ歯の進行
- ガミースマイル、エラの張り
前の4つは機能や歯そのものに関わるもの、後の2つは見え方に関わるものです。
いずれも、起きると決まっているものではありません。 ただ、深い噛み合わせでは前歯に強い力がかかりやすいため、時間とともに変化が出ることがあるという位置づけになります。
そして、治療によって見た目がどう変わるかを心配する方もいます。この点は過蓋咬合を治すとしゃくれる?下あごが「出る」のではなく「戻る」で扱っています。
通院先を大宮周辺で検討する場合は、通いやすさも判断材料になります。なお通院の頻度は医院の方式によって差があり、来院を最低1回※からとしている方式もあります。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
よくある質問
芸能人にも過蓋咬合の人はいますか?
このページでは特定の人について書きません。判断材料にならないというのが理由です。
写真から噛み合わせの深さは分かりませんし、仮に分かったとしても、その人が治療しているかどうかは自分の判断とは無関係です。
セルフチェックで「見えない」でした。すぐ治療が必要ですか?
すぐに何かが必要という意味ではありません。当たりがついたという段階です。
深さが実際に何mmなのか、原因がどこにあるのかは検査で分かります。そのうえで、治療するかどうかを決めるという順序になります。
見た目には困っていません。それでも診てもらう意味はありますか?
意味はあります。過蓋咬合で挙げられているものの多くは、見た目ではなく機能や歯そのものに関わるものだからです。
診てもらったうえで「問題ない」と分かれば、それも判断材料になります。治療を決めなくても構いません。
子どもの場合も同じ見方でいいですか?
成長期は事情が変わります。あごの成長に働きかける方法が選択肢に入る時期があるため、時期によって取れる手が違います。
セルフチェックの見方は同じですが、判断は成長という軸を含めたものになります。
まとめ
過蓋咬合かどうかは、「芸能人にもいる」という情報では判断できません。写真では噛み合わせの深さが分からず、見た目の印象と噛み合わせの状態は別の軸で、そして誰かが治療していないことは自分の判断の理由になりません。
自分で確かめるなら、奥歯を軽く噛みしめた状態で、下の前歯がどれくらい見えるかを鏡で確認します。半分以上見えれば過蓋咬合ではないとされ、まったく見えなければ可能性があるとされています。
数値の目安としては、理想が上の歯が下の歯に2〜3mmほど被さっている状態で、5mm以上覆っていると過蓋咬合と診断されることが多いとされています。ただし自分でmmは測れません。セルフチェックは当たりをつけるためのものです。
原因は骨格の要因、奥歯の高さの不一致、生活習慣の癖の3方向から挙げられており、どこにあるかで治療の範囲が変わります。
治療しない場合に起こりうるものとしては、顎関節症・歯肉の炎症・歯の摩耗やヒビ割れ・出っ歯の進行といった機能面のものと、見え方に関わるものが挙げられています。いずれも、起きると決まっているものではありません。
自分がどこに当たるかは、検査を受ければ分かります。検査とカウンセリングを無料で受けられる医院であれば、費用をかけずにその確認から始められます。