矯正の費用をまとめて払うのは難しい。分割にしたいけれど、月々いくらになるのか、そして分割にすると総額がどうなるのかが分からない。
そういう状態でこのページに来た方が多いと思います。
月々の金額と総額は、逆方向に動きます。 公開されている数字を使えば、その動き方をはっきり確認できます。
分割の条件
公開されている情報では、次のように示されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分割回数 | 最大120回払いまで対応 |
| 信販会社 | オリコ |
| 支払い方法 | 毎月27日に口座振替 |
| 手続き | オンラインで完結。書類の準備や郵送は不要 |
| 審査 | 最短で即日、長くて1週間程度 |
まず押さえておきたいのは、審査があることです。デンタルローンは誰でも使えるものではなく、支払い能力などを見る審査を通る必要があります。
回数を増やすと、月々は下がり、総額は上がる
ここが本題です。公開されている返済シミュレーションを、そのまま並べます。
Basicプラン(33万円)の場合
| 回数 | 月々 | 総額 | 一括との差 |
|---|---|---|---|
| 6回 | 55,800円 | 334,828円 | +4,828円 |
| 12回 | 28,200円 | 339,005円 | +9,005円 |
| 24回 | 14,400円 | 347,461円 | +17,461円 |
| 36回 | 9,800円 | 356,054円 | +26,054円 |
| 60回 | 6,200円 | 373,650円 | +43,650円 |
| 120回 | 3,500円 | 420,019円 | +90,019円 |
Proプラン(66万円)の場合
| 回数 | 月々 | 総額 | 一括との差 |
|---|---|---|---|
| 6回 | 111,600円 | 669,657円 | +9,657円 |
| 12回 | 56,500円 | 678,010円 | +18,010円 |
| 24回 | 28,900円 | 694,922円 | +34,922円 |
| 36回 | 19,700円 | 712,108円 | +52,108円 |
| 60回 | 12,400円 | 747,300円 | +87,300円 |
| 120回 | 7,000円 | 840,038円 | +180,038円 |
※「一括との差」は、公開されている総額からプラン料金を引いた金額です。
※マウスピース矯正は自由診療(保険適用外)です。透明なマウスピースを段階的に交換して歯を動かす治療で、標準的な費用はBasicプラン330,000円(税込)・Proプラン660,000円(税込)、上表は分割払いを利用した場合の総額です。治療期間・通院回数は症例により異なります。リスク・副作用として、装着中の痛みや違和感、発音のしにくさ、装着時間が不足した場合の治療期間の延長や計画どおりに歯が動かないこと、治療後の後戻りなどが生じることがあります。また診断の結果、適応外と判断される場合があります。
「月々3,500円」の意味
Basicプランで月々3,500円という数字が出るのは、120回払い=10年にした場合です。
そしてそのとき、総額は420,019円になります。プラン料金の33万円に対して、9万円多く払うことになります。
これは仕組みとして自然なことで、隠された費用ではありません。分割払いには手数料がかかるため、期間が長くなるほど積み上がります。
押さえておきたいのは、月々の額だけを見て選ぶと、この積み上がりが見えないという点です。
「月々いくらか」と「最終的にいくら払うか」は、別々に確認する必要があります。同じ「安い」でも表示価格と総額では意味が違うという話は歯列矯正の「安い」は3種類ある|表示価格・総額・目的に対しての違いで扱っています。
どこで折り合いをつけるか
表を見ると、増え方が一定ではないことが分かります。
Basicプランの場合、6回から36回までは差が3万円以内に収まっています。そこから60回で4万円台、120回で9万円台と、後半で伸びます。
つまり、回数を倍にするたびに差が加速するという形です。
判断としては、次のように考えられます。
① 毎月いくらまでなら無理なく払えるかを先に決める。
② その金額で足りる回数のうち、いちばん少ない回数を選ぶ。
この順序であれば、払える範囲を守りながら、総額の積み上がりを最小にできます。「120回にすれば楽」ではなく、「払える中で最短にする」という考え方です。
なお、繰り上げ返済ができるかどうかは信販会社の条件によります。将来まとめて返す可能性があるなら、その扱いを契約前に確認しておくと選択肢が広がります。
カード払いという方法もある
分割の手段はローンだけではありません。
公開されている情報では、カードで一括払いしたあと、カード会社側で分割に変更するという方法も挙げられています。ただしカードの分割はデンタルローンより金利が高いとされています。
分割の手段が複数あることと、それぞれの性質は学生の歯列矯正は分割払いで始められる?「誰が払うか」で総額が変わる3つの理由で扱っています。
前提として、プランは自分で選べない
費用の話をするうえで、押さえておきたいことがあります。
どのプランになるかは、自分では選べません。 3Dスキャンやレントゲンによる検査を受け、歯科医師の診断でどの範囲の治療が要るかが確定します。
つまりBasicになるかProになるかは、検査の後に決まります。この点はOh my teethで八重歯は治せる?答えを分けるのは「抜歯が必要か」で扱っています。
支払いの計画を立てるのは、プランが確定してからということになります。
費用の内訳や総額の見方はマウスピース矯正の値段はいくら?相場と内訳、総額の見方を解説で整理しています。
通院先を大宮周辺で検討する場合は、通いやすさも判断材料になります。なお通院の頻度は医院の方式によって差があり、来院を最低1回※からとしている方式もあります。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
よくある質問
審査に通らないことはありますか?
あります。デンタルローンは金融機関の審査を通る必要があり、支払い能力などが見られます。誰でも使えるものではありません。
審査の期間は最短で即日、長くて1週間程度とされています。治療の開始時期を考えるときは、この期間も見込んでおいてください。
途中で回数を変えられますか?
信販会社との契約になるため、条件によります。契約前に、繰り上げ返済や回数変更ができるかを確認しておくと、あとで選択肢が残ります。
月々3,500円で本当に矯正できますか?
Basicプランを120回払いにした場合の月額です。ただし総額は420,019円になり、プラン料金の33万円より9万円ほど多くなります。
そしてBasicプランに当てはまるかどうかは診断で決まります。月額だけを見て計画を立てると、前提が変わったときにずれます。
一括で払ったほうが得ですか?
金額だけで見ればそうなります。分割手数料がかからないためです。
ただし手元の資金を一度に減らすことの影響も含めて判断する話です。表の「一括との差」は、その判断のための材料になります。
まとめ
デンタルローンは最大120回払いまで対応しており、信販会社はオリコ、毎月27日の口座振替、手続きはオンラインで完結するとされています。審査があり、最短で即日、長くて1週間程度かかります。
そして重要なのは、回数を増やすと月々は下がり、総額は上がるという関係です。
Basicプラン(33万円)の場合、6回払いなら総額334,828円で差は約4,800円ですが、120回払いでは総額420,019円となり、9万円ほど多く払うことになります。Proプラン(66万円)では、120回払いで18万円ほどの差になります。
「月々3,500円」という数字は、10年かけて払う場合の月額です。隠された費用ではありませんが、月々の額だけを見ると、この積み上がりは見えません。
判断の順序としては、①毎月いくらまでなら無理なく払えるかを決め、②その金額で足りる回数のうち、いちばん少ない回数を選ぶという形が、払える範囲を守りながら総額を抑えられます。
なおどのプランになるかは自分では選べず、検査の後に決まります。支払いの計画は、プランが確定してからになります。