マウスピース矯正を検討していて、どれがいいのかを調べている。比較表をいくつか見たけれど、サイトによって順位が違う。値段の並びも揃っていない。
そういう状態でこのページに来た方が多いと思います。
このページでは順位を付けません。当サイトはマウスピース矯正を提供している側なので、順位を付ければそれは自社に都合のよい並べ方になります。
代わりに、比較表が噛み合わない理由を書きます。理由が分かると、自分で並べ直せるようになります。
理由①:比べる前に、候補は診断で絞られている
まず順序の話です。
装置は希望で選ぶものではありません。必要な移動の量と方向によって、使えるものが決まります。この考え方は歯科矯正でマウスピースを選べるのはどんなとき?装置の決まり方を解説で整理しています。
マウスピース矯正を主とするサービスには、それぞれ引き受ける範囲があります。たとえば抜歯が必要と診断された場合、対応範囲から外れるサービスがあります。当サイトが扱っているサービスもそのひとつで、その線の引かれ方はOh my teethで八重歯は治せる?答えを分けるのは「抜歯が必要か」で扱っています。
つまり、先に「おすすめ」を決めても、検査の結果で消えることがあります。
順序としては、適応で候補を絞ってから比べるほうが早く済みます。比較に時間をかけたあとで選択肢が変わると、その時間が無駄になります。
理由②:料金の決まり方に、いくつもの形がある
ここが比較表の噛み合わなさの中心です。
マウスピース矯正のブランドは、料金を誰がどう決めるかという点で大きく分かれます。主なものを挙げると次のような形があります。
| 形 | 料金の決まり方 |
|---|---|
| 全国一律型 | ブランドが全国の導入医院で料金を一律に設定する |
| クリニック価格決定型 | ブランドは装置を提供し、治療費や追加費用は各医院が設定する |
| プラン価格固定+追加費用設定型 | 基本料金はブランドが決めるが、精密検査費や追加費用は医院ごとに異なる |
| 仲介サービス(ポータル) | 装置のブランドではなく、患者と全国の医院をつなぐ予約の窓口 |
これらは優劣ではなく、事業の仕組みの違いです。
同じマウスピース矯正という言葉でも、たとえばインビザラインは装置を提供する側で、価格は導入している医院が決めます。だから同じ装置でも医院によって金額が変わります。この仕組みはインビザラインの費用相場|医院で価格が違う理由とプランの決まり方で扱っています。
理由③:同じ「基本料金」でも、指しているものが違う
②の帰結として、こうなります。
比較表では基本料金が横一列に並びます。しかしその数字が何を指しているかが、形によって違います。
| 形 | 基本料金が意味するもの | 総額が確定する時期 |
|---|---|---|
| 全国一律型 | 総額に近い | 医院を決める前 |
| プラン価格固定+追加費用設定型 | 総額の一部(検査費・追加費用は別) | 医院が決まってから |
| クリニック価格決定型 | 基本料金自体が医院ごとに違う | 医院が決まってから |
| 仲介サービス | 入口の料金。治療は提携先の医院で行う | 提携先が決まってから |
確定が遅いことが悪いわけではありません。 医院ごとに設備や体制が違えば、それに応じて価格が違うのは筋の通ったことです。
ただし、比較の作業としては条件が揃っていません。確定している数字と、これから決まる数字を同じ列に並べているからです。
だから比較表を見るときは、「この数字は確定なのか、まだ動くのか」を型ごとに確認する必要があります。表示価格に入らない費用がどこで発生するかはマウスピース矯正の値段はいくら?相場と内訳、総額の見方を解説で整理しています。
おまけ:プランの分かれ方も揃っていない
もうひとつ、表が噛み合わない要因があります。
ブランドによって、プランを分ける軸そのものが違います。
- 範囲で分かれる——前歯だけか、奥歯まで含むか。本数で区切る形
- 症例の程度で分かれる——軽度向け・中等度向けというように、難しさで区切る形
- 枚数で分かれる——使うマウスピースの枚数に上限を設ける形
たとえば症例の程度でプランが分かれるブランドもあり、その仕組みはhanaravi(ハナラビ)の口コミはどう読む?プランが症例の程度で分かれる仕組みで扱っています。
軸が違うプラン同士は、そもそも対応づきません。「Aプラン」と「Basicプラン」を横に並べても、区切っているものが違えば比べたことになりません。
では、何を見て決めるのか
順位が付けられないなら、何を持って判断するのか。自分の側の条件を先に持つことになります。
検査を受けたうえで、次の3つが分かると比較ができるようになります。
① 自分の適応の範囲。どの程度の移動が必要で、抜歯が要るのかどうか。これが決まると、候補が絞られます。
② 総額と、確定している範囲。基本料金だけでなく、精密検査費・調整料・保定装置・作り直しの扱いまで含めて、どこまでが確定でどこからが未定かを聞きます。
③ 通える条件。通院の頻度と、実際に通える範囲かどうか。年単位で続く治療なので、現実的な条件です。
このうち①は検査でしか分かりません。だから検査が先で、比較が後という順序になります。
通院先を大宮周辺で検討する場合は、通いやすさも判断材料になります。なお通院の頻度は医院の方式によって差があり、来院を最低1回※からとしている方式もあります。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
よくある質問
結局どのブランドがいいのですか?
一概には言えません。適応の範囲がブランドによって違うため、同じ人にとっての候補と、別の人にとっての候補が違います。
検査を受けて自分の適応が分かると、候補が具体的に絞られます。そこから先は、料金の決まり方と通える条件で比べることになります。
安いブランドを選んで問題はありませんか?
金額だけでは判断できません。同じ「安い」でも、表示価格が安いのか、総額が安いのかで意味が違います。
比べるときは、精密検査費・調整料・保定装置・作り直しの扱いまで含めた形にしてください。確定している範囲がどこまでかを聞くと、比較の条件が揃います。
ランキングサイトはあてになりますか?
一概には言えません。掲載の基準がサイトによって違うため、順位そのものより、どの項目を比べているかを見るほうが役に立ちます。
当サイトも提供する側なので、順位を付けていません。読むときは、その順位が何を根拠にしているかを確認してください。
通院の少ないサービスのほうがいいですか?
一概には言えません。通院の頻度は方式によって違いますが、減らせる通院と減らせない通院があります。
自分の生活と照らして、続けられる形かどうかで判断することになります。
まとめ
マウスピース矯正の比較表が噛み合わないのには、理由があります。
① 比べる前に、候補は診断で絞られている。 装置は希望で選ぶものではなく、必要な移動の量と方向で決まります。抜歯が必要と判断された場合、対応範囲から外れるサービスがあります。
② 料金の決まり方に、いくつもの形がある。 全国一律型、クリニック価格決定型、プラン価格固定+追加費用設定型、仲介サービスといった形があり、これらは優劣ではなく仕組みの違いです。
③ 同じ「基本料金」でも、指しているものが違う。 総額に近い数字と、これから決まる数字が同じ列に並んでいます。確定が遅いことが悪いわけではありませんが、比較の条件としては揃っていません。
加えて、プランを分ける軸(範囲・症例の程度・枚数)もブランドによって違うため、プラン同士がそのままでは対応づきません。
だから決め方は、自分の側の条件を先に持つことになります。適応の範囲、総額と確定している範囲、通える条件。このうち適応は検査でしか分からないので、検査が先で、比較が後という順序になります。
検査とカウンセリングを無料で受けられる医院であれば、費用をかけずにその1つめから始められます。