矯正の費用をまとめて払うのは難しいので、分割を考えている。ただ、デンタルローン・院内分割・カード分割と方法がいくつもあって、どれがいいのか分からない。
そういう状態でこのページに来た方が多いと思います。
先にお伝えすると、どれかがすべての面で有利ということはありません。3つは回数・審査・手数料という3つの軸でトレードオフになっています。
3つの払い方を並べる
公開されている情報では、次のように整理されています。
| 分割回数の上限 | 審査 | 手数料 | |
|---|---|---|---|
| デンタルローン | 最大120回 | 必要 | あり |
| 院内分割 | 制限あり | 不要なケースが多い | 無料のこともある |
| クレジットカード分割 | 24〜36回(カード会社による) | 不要(利用限度額の確認は必要) | あり(高めとされています) |
それぞれ、得意な軸が違います。
- デンタルローン——回数がいちばん伸びるので、月々を小さくできます。代わりに審査があり、手数料もかかります
- 院内分割——審査が不要なことが多く、手数料が無料のこともあります。代わりに回数の制限があり、月々の負担は重くなります
- カード分割——審査なしで始められますが、手数料は高めとされ、回数も24〜36回程度です
つまり、手数料を抑えられる方法ほど、回数が短くなるという関係になっています。
手数料の大きさを具体的に見る
回数と手数料の関係は、数字で見ると分かりやすくなります。
公開されている例では、総額33万円をデンタルローンの120回払いにした場合、手数料は90,019円とされています。
※歯科矯正は原則として自由診療(保険適用外)です。装置で歯を動かす治療で、費用・期間・通院回数は症例と医院によって異なります。上記は分割払いを利用した場合の手数料の例です。リスク・副作用として、装着中の痛みや違和感、治療期間の延長や計画どおりに歯が動かないこと、治療後の後戻りなどが生じることがあります。また診断の結果、適応外と判断される場合があります。
回数を伸ばすほど、月々は下がり、手数料は積み上がります。 判断としては、次の順序が実際的です。
① 毎月いくらまでなら無理なく払えるかを決める。
② その金額で足りる回数のうち、いちばん少ない回数を選ぶ。
こうすれば、払える範囲を守りながら手数料を最小にできます。デンタルローンの回数ごとの総額はデンタルローンは最大120回|回数を増やすと総額はいくら増えるかで扱っています。
「審査なし」は有利とは限らない
審査が不要なことは、手軽さの面では利点です。ただし、それだけで選ぶと別のところで負担が出ます。
- 院内分割——審査は不要なことが多いですが、回数の制限があります。総額を短期間で払い切る形になるため、月々が大きくなります
- カード分割——審査はありませんが、利用限度額の確認が必要です。そして手数料は高めとされています
一方、デンタルローンの審査は「通れば長く分けられる」ことの対価という位置づけになります。
だから「審査があるから避ける」ではなく、自分がどの負担なら受け入れられるかで選ぶことになります。
医療費控除は、払い方によって扱いが変わる
もうひとつ、総額に関わる制度があります。
公開されている情報では、次のように整理されています。
- 対象——治療目的の矯正は対象、美容目的は対象外
- デンタルローンを使った場合——実際にクリニックへ支払われた年の金額が対象。ローンの金利・手数料は対象外
- 申請期限——翌年2月中旬〜3月中旬。過去5年分まで申請可能
ここで押さえておきたいのは、手数料は控除の対象にならないという点です。分割を長くして手数料が増えても、その分は戻ってきません。
そして過去5年分まで申請できるとされているので、申請しそびれていても間に合うことがあります。
なお、保険が使えるかどうかは医療費控除とは別の制度です。保険適用の条件は歯列矯正で保険が使えるのは3つの場合|「歯並びの悪さ」では決まらないで扱っています。
そもそもの総額を先に確定させる
払い方の前に、何に対して分割するのかを決めておく必要があります。
矯正の費用は装置と範囲で変わります。この仕組みは歯列矯正の費用は装置で決まる|価格差の理由と、表示価格に入らない調整料で扱っています。
そして表示価格に入らない費用があります。精密検査費・調整料・保定装置・作り直しの扱いまで含めて初めて総額になります。この点はマウスピース矯正の値段はいくら?相場と内訳、総額の見方を解説で整理しています。
総額が確定していない状態で払い方を比べても、条件が揃いません。 順序としては、①治療内容と総額を確定させる → ②払い方を選ぶ、になります。
通院先を大宮周辺で検討する場合は、通いやすさも判断材料になります。なお通院の頻度は医院の方式によって差があり、来院を最低1回※からとしている方式もあります。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
よくある質問
いちばん安く済む払い方はどれですか?
手数料だけで見れば、一括払いです。 分割手数料がかからないためです。
分割の中では、手数料が無料のこともある院内分割が有利になりえます。ただし回数の制限があるため、月々の負担は重くなります。手数料の安さと月々の軽さは、同時には取れません。
審査に落ちたらどうなりますか?
デンタルローンが使えない場合、院内分割やカード分割という選択肢が残ります。払い方は1つではありません。
医院によって扱える方法が違うため、どの方法に対応しているかをカウンセリングで確認しておくと、そのときに困りません。
医療費控除でどれくらい戻りますか?
一概には言えません。支払った医療費の額と所得によって変わります。
押さえておきたいのは、対象になるのは実際にクリニックへ支払われた金額で、ローンの金利や手数料は含まれないという点です。
途中で払い方を変えられますか?
契約後の変更は、信販会社や医院の条件によります。始める前に、繰り上げ返済や回数変更ができるかを確認しておいてください。
将来まとめて返す可能性があるなら、その扱いで選択肢が変わります。
まとめ
歯科矯正の分割払いには3つの方法があり、回数・審査・手数料の3つの軸でトレードオフになっています。
デンタルローンは最大120回まで伸ばせて月々を小さくできますが、審査が必要で手数料もかかります。院内分割は審査が不要なことが多く手数料が無料のこともありますが、回数に制限があり月々が重くなります。カード分割は審査なしで始められますが、手数料は高めとされ、回数も24〜36回程度です。
つまり、手数料を抑えられる方法ほど、回数が短くなるという関係です。
手数料の規模としては、総額33万円をデンタルローンの120回払いにした場合で90,019円という例が示されています。だから①毎月払える額を決め、②その額で足りる回数のうちいちばん少ない回数を選ぶという順序が実際的です。
医療費控除については、治療目的の矯正は対象で、ローンの金利・手数料は対象外、そして過去5年分まで申請可能とされています。
そして前提として、総額が確定していない状態で払い方を比べても条件が揃いません。①治療内容と総額を確定させる → ②払い方を選ぶ、という順序になります。